海外FXのメリットとデメリット比較

「海外FXに挑戦してみたいけど、どんなメリットやデメリットがあるの?」

「海外FX業者と国内FX業者の違いって何?」

「英語できなくても海外FXってできるの?」

このような海外FXのメリット・デメリットについて知りたい人向けに、海外FXの国内FXとの違いや特徴について紹介して行きます。

海外FXのメリット・デメリットを両方知ったうえで、海外FXへの参入判断や、業者選びをして行きましょう。

海外FXと国内FXの比較表

海外/国内比較 海外FX 国内FX
レバレッジ 平均400~500倍 25倍
ボーナス 口座開設や入金でのボーナス 基本的になし
追証 ゼロカット(追証なし) 追証請求あり
ロスカット 平均20%前後 平均50%前後
取引プラットフォーム MT4,MT5(カスタマイズ性が高い) 自社取引ツール
DD/NDD NDD方式が多い ほぼすべてDD方式
スプレッド 平均的に広い 平均的に狭い
日本の金融庁許可 無許可 すべて許可済み
信託保全 信託保全がない業者もある すべて完全信託保全
税金 累進課税で高い 申告分離課税で一律
出金 方法によっては手数料高い 出金手数料無料が多い
詐欺業者 一部あり 詐欺レベルは少ない
このページで分かること
  • 海外FXの特徴、メリット・デメリットが分かる

 

海外FXのメリット

海外FXのメリットについて紹介します。

  • レバレッジが高い
  • ボーナスが豊富
  • 追証が無い
  • ロスカット水準が低い
  • MT4・MT5のカスタマイズ性が高い
  • NDD方式の業者が多く透明性が高い

海外FXは日本の金融庁の規制に捉われない、レバレッジやボーナスなどが魅力です。

「追証がない」というのを理由に海外FXをやっている人も多いと思います。

1つずつ詳しく紹介して行きます。

 
レバレッジが高い

海外FX 国内FX
レバレッジ 平均400倍~500倍 25倍

国内FXに比べて、海外FXでは高いレバレッジで取引することができます。

国内FXの最大レバレッジ25倍に対して、海外FXの最大レバレッジは、平均400~500倍です。

海外FX業者を利用すると、ハイレバレッジを活かした高額な資産の運用が可能になります。

そのため、素早く利益を伸ばして、資産運用を効率化することができます。

大きいところでは、最大レバレッジが3000倍という海外FX業者もあるので、国内FX業者とは比べものにならないくらいの効率アップを見込めます。

 
ボーナスが豊富

海外FX 国内FX
ボーナス ボーナスありの業者が多い ない

国内FXでは、ボーナスが無いところがほとんどですが、海外FXではボーナスが豊富です。

例えば、入金ボーナスです。文字通り入金するだけで、その額に応じて証拠金を増やしてくれます。

更に、口座を開設するだけで、ボーナスをもらえる海外FX業者もあります。

ボーナスによって投資資金が増えるので、最初から大口の取引が可能になります。

 
追証なし(ゼロカット)

海外FX 国内FX
追証 追証なし 追証あり

国内FXでは、口座残高がマイナスになると、そのマイナス分の埋め合わせのために、追証(追加入金)を請求されます。

つまり、口座残高がマイナスになると、借金を背負うことになります。

しかし海外FXでは、口座残高がマイナスになっても、そのマイナスをリセットしてくれる「ゼロカット」を導入している業者が多いので安心です。

大暴落の時など、証拠金が一気に無くなる事態が発生しても、追証のない海外FXは、トレーダーの大きな助けになります。

 
ロスカット水準が低い

海外FX 国内FX
ロスカット水準 平均20%~30% 平均50%~60%

国内FXのロスカット水準は平均50~60%であるのに対して、海外FXのロスカット水準は平均20~30%と低いです。

ロスカット水準が低いため、ポジションをより長く保有でき、逆転のチャンスをうかがうことができます。

iForexは、ロスカット水準0%という驚異の海外FX業者で、証拠金が0円になるまでロスカットされることがありません。

 
MT4・MT5のカスタマイズ性が高い

海外FX 国内FX
取引プラットフォーム MT4、MT5 独自ツール

国内FX業者の取引プラットフォームは、ほとんど独自ツールです。それに対して、ほとんどの海外FX業者では、MT4やMT5を使うことができます。

MT4やMT5はカスタマイズ性が高く、非常にたくさんのインジケーターを使うことができ、EAの種類もたくさんあります。

MT4・MT5のような優れた取引ツールを使うことができる点においても、海外FXを利用するメリットは大きいです。

 
NDD方式の業者が多く透明性が高い

海外FX 国内FX
DD/NDD NDDが多い ほとんどがDD

海外FXでは、NDD方式を採用している業者が多く、透明性の高い取引環境が整っています。

反対に、ほとんどの国内FX業者はDD方式を採用しています。

 
DD方式

DD方式 (Dealing Desk)とは、「呑み方式」や「OTC方式」とも呼ばれ、実際にLPやインターバンク市場に注文を流さない方式です。

実際に注文を流す場合もありますが、ほとんどのトレーダー9割は「勝手に負けていく」ので、「わざわざ注文しなくても、どうせ負けるでしょ?」というのがDD方式です。

ただ、全ての注文を呑むのではなく、勝率の高いトレーダーや大口客の注文はLPやインターバンク市場に注文をしたり、カバー取引(トレーダーとは逆の注文を入れてリスクヘッジする)ことで、リスクを減らしています。

 
NDD方式

NDD方式(Non Dealing Desk)とは、トレーダーの注文をFX会社が仲介するのではなく、直接LPやインターンバンクに流すというものです。

NDD方式の中でも「ECN方式」はトレーダーとインターンバンクが直接繋がっている形なので、取引環境に透明性があります。

NDD方式のFX会社の主な収入源はトレーダーのスプレッドなどの手数料です。

トレーダーが継続して利益を出し、たくさんの取引を行うことで、NDD方式のFX会社は利益が出せるのです。

つまり、トレーダーとFX会社の方向性が同じなので、トレーダーの不利になることはしません。

 

海外FXのデメリット

海外FX業者の、以下の6つのデメリットをご紹介します。

・スプレッドが平均的に広い
・日本の金融庁登録が無い
・信託保全が無い業者が多い
・税金が高い
・出金に時間と手数料がかかる
・詐欺業者が存在する

海外FXもデメリットが複数あるので、メリットを合わせて判断して行きましょう。

 
スプレッドが平均的に広い

海外FX 国内FX
スプレッド 広い 狭い

海外FXは国内FXと比べて平均的にスプレッドが広く、スプレッドで判断すると国内FXの方が有利になります。

ただ、スプレッドを狭くする努力をしている海外FX業者もいくつかあり、国内FXに負けないスプレッドを実現している業者があります。

海外FXはスキャルピングOKの業者が多いので、スプレッドの狭い業者を選んでスキャルピングやデイトレードをすると良いでしょう。

 
日本の金融庁登録が無い

海外FX 国内FX
金融庁許可 無登録 登録済

海外FX業者は日本の金融庁に登録していないので、日本の金融庁からは危険と判断されて警告を出されています。

ただし、日本の金融庁に登録するには、最大レバレッジを下げる、追証を請求するなどの条件があります。

海外FX業者は、その条件を守ることに否定的なため、日本の金融庁登録がされることはありません。

海外FX業者を使ったからと言って、逮捕や罰金がある訳ではありませんので、海外FX業者を使うことに危険性がある訳ではないです。

 
信託保全が無い業者が多い

海外FX 国内FX
信託保全 ない業者も多い 必ずある

信託保全とは、投資家が資産を預けたFX業者が倒産しても、信託銀行から資金が戻ってくるという、投資家を守るシステムです。

国内FX業者では、法律があるので信託保全が必ずあります。

しかし、海外FXでは、信託保全が義務付けられていないため、補償が無い業者も多く存在します。

この点で、海外FXは信頼性を欠いてしまう業者もあるので、見極めが重要です。

参考記事では、どんな信託保全の種類があるのか、また、代表的な海外FX業者の取り入れている信託保全システムなどを説明しています。

 
税金が高い(雑所得)

海外FX 国内FX
税金 累進課税 申告分離課税

申告分離課税の国内FXと違って、海外FXでは累進課税なので、利益が出れば出るほど税率が高くなります。

税務署への申請も、ある一定の金額を超えると必ず申告しなければいけません。

会社勤めをしている人と、そうでない自営業者などで納税義務が変わってくるので、確定申告に関しては別記事にまとめました。

 
出金に時間がかかる・手数料が高い

海外FX 国内FX
出金時間 2~5営業日 当日・翌日
出金手数料 2500円~5000円 無料が多い

国内FXは、出金の反映時間が「当日・翌日」の業者や、出金手数料が「無料」の業者が多いです。

それに対して海外FXでは、出金の反映に「2~5営業日」かかる出金方法や、出金手数料に「2500円~5000円」かかる場合があります。

「出金コストを抑えたい」「今すぐに出金したい」という場合は、海外FXだと出金方法を選ぶ必要があります。

 
詐欺業者が一部いる

海外FX業者の中には、悪質業者が一部存在し、判断がつかないことが多いです。

特に海外からの詐欺の場合は、訴訟や損害賠償が難しく、泣き寝入りことが多いです。

海外FX業者の利用を考えている方は、業者の信頼性や安全性を見極める必要があります。

信頼の置ける海外FX業者を見分けるのには、ライセンスや信託保全の種類や有無、日本語対応をしてくれるか否かなど、様々な観点から判断しましょう。

 

海外FXのメリット・デメリットまとめ

今回は、「海外FXのメリットとデメリット」についてご紹介しました。

海外FXのメリット

  • レバレッジが高い
  • ボーナスが豊富
  • 追証が無い
  • ロスカット水準が低い
  • MT4・MT5のカスタマイズ性が高い
  • NDD方式の業者が多く透明性が高い
海外FXのデメリット

  • スプレッドが平均的に広い
  • 日本の金融庁登録が無い
  • 信託保全が無い業者が多い
  • 税金が高い
  • 出金に時間と手数料がかかる
  • 詐欺業者が存在する

どちらもこれから取引をする業者を選ぶ上で、考慮していかないといけません。

さらに、海外FX業者だからといって全て英語というわけでなく、日本語でカスタマーサポートを受けられる日本人向けサービスも向上していて、英語が不得意な人も気軽に始められるようになっています。

今から海外FXを始めようと考えている方は、海外FX業者の良さや欠点を知ったうえで、業者をよく考えて選びましょう。

 
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